子どもと漢方薬

  • 2018.10.31 Wednesday
  • 17:50

「赤ちゃんや子どもも漢方薬を飲めるのでしょうか?」そう聞かれることがあります。

漢方薬は苦い…というイメージを持っている方も多いので、子どもたちが飲むイメージが無いのかもしれませんね!

昔は、出産時に赤ちゃんに飲ませる処方もあったんですよ。今ではその処方を使うことはめったにないとは思うのですが、赤ちゃんや子どもでも飲める漢方薬は沢山ありますし、身体に優しく、穏やかに効いて、体質改善が期待できる漢方薬はとてもオススメです。

 

個人差があるので、はっきりと何か月から飲めるとは言えませんが、私の薬局では、早い子だと3か月から、多いのは6か月くらいからでしょうか。4か月の赤ちゃんで、その子は漢方薬を嫌がって飲まなかったので、代わりにお母さんが飲んで母乳をあげていたケースもあります。

もう少し大きいお子さんの場合、飲むのを嫌がるのでは…と心配される方も多いのですが、子どもが飲む漢方薬は、甘くて飲みやすいものが多いので、意外とすんなり飲んでくれます。

 

私の娘は、乳児湿疹がひどかったので6か月くらいから漢方を飲みはじめ、1歳過ぎまで飲んでいました。嫌がらずに飲んでいましたよ。今でも風邪の時などに飲ませていますが、「漢方ちょうだい」と自分から言ってくるほど気に入っています(笑)。

 

子どもの体質改善を考えている方、ぜひ、漢方薬を検討してみてくださいね!

乳児湿疹・アトピー性皮膚炎・夜泣き・疳の虫・チック・胃腸虚弱・食欲不振・鼻炎・喘息・頭痛・便秘や下痢・中耳炎・夜尿症・気力の低下など、様々な症状でお力になれると思います。

お子さんの事で気になっても、相談できる場所が少なかったり、心配になってネットで検索して過度な情報で余計不安になったりと、1人で悩んでいるお母さんたちもいらっしゃるのではないでしょうか。悩まずにお気軽にご相談くださいね!

身体の声に耳を傾けよう

  • 2018.09.08 Saturday
  • 09:36

皆さんは、ご自分の「身体の声」をしっかりと聴いていますか?

なんとなく身体がだるい…、頭痛がする…、めまいがする…、食欲がない…などは、身体が発しているサインです。

調子が悪いけど、お医者さんで検査しても異常が無い。このような経験をお持ちの方は多いのではないでしょうか。これは、”今は病気ではないけれど、このまま放っておくと、いつの日か、何かしらのトラブルが起きてしまいますよ”と身体が教えてくれている状態です。東洋医学では、病気になる前、病気に向かっている状態を『未病』といい、この段階での治療を勧めています。

 

検査では異常がなかったとしても、不快な症状として現れているのであれば、その症状から、肝・心・脾・肺・腎の五臓の状態や、気・血・水の状態をみて、不調の原因を見つけることができます。

薬局には、実に様々な症状をお持ちの方がいらっしゃいます。中医学理論で身体の状態をお話しすると、「何で具合が悪いんだろうと不安だったけれど、原因がわかってほっとした。」「いろんな症状が出てきて憂鬱だったけれど、全ての症状が繋がっていると知れてよかった。」「今まで聞いた中で一番納得がいった。」などと嬉しい言葉を頂いています。

 

中医学の歴史は古く、2000年以上の年月をかけて発展してきました。長い期間、臨床経験を積み重ねて現代に受け継がれている、とても尊いものだと私は思っています。

漢方薬は効かない…。そう思われている方も、ぜひ一度、漢方相談にいらしてください。漢方薬に対するイメージが変わりますよ!

不安感と漢方薬

  • 2018.07.27 Friday
  • 19:37

不安感…。あまり抱きたくない感情ですね。。

全ての人が何らかの悩みを抱え、不安が無い!という人はいないと思うのですが、不安感が過剰になると、考えがマイナスに偏り、自分を追いつめ苦しくなってしまいます。

 

さて、この不安感ですが、漢方で考えると「心」と深い関わりがあります。

「心」は「心臓」とイメージする方が多いと思うのですが、漢方では、血液循環と関わる他に、情緒を安定させる働きがあります。

なので、「心」に負担がかかると、心配や不安感が出てきたり、不眠や夢が多い、意識や思考力の低下、動悸がする、などの症状が出てきます。「心」が主る不安感などの感情は、小さい雪玉を雪の上で転がすと、どんどん大きくなるように、放っておくとどんどん増大してしまいます。

不安→眠れない→心血の損傷→不安感が増大 

もしくは

不安→考えすぎ→食欲不振→心血の生成不足→不安感が増大

このようにグルグルと悪循環になってしまうので、早めの対策が必要ですよ♪

 

「心」を安定させる漢方薬は沢山あります。酸棗仁湯、帰脾湯、人参養栄湯、甘麦大棗湯、桂枝加竜骨牡蛎湯などが代表的です。

もし、不安感が強くて辛い…という方がいらっしゃったら、ぜひ漢方薬を試してみて下さい。少し楽になると思いますよ☺

 

 

 

汗のかき過ぎは注意です!

  • 2018.06.21 Thursday
  • 12:30

汗をかいた方が体にいいと思っている人が多いことに驚きます!

風邪で熱がある時に汗をかいたら治るからとものすごく着込んでみたり、健康のためにと岩盤浴やホットヨガに通っている患者さんもいました。確かに運動をして汗をかいたりするとスッキリとしますが、汗をかきすぎると身体の不調を招いてしまうんですよ〜!

 

『傷寒論』という中国古代の臨床医学書の中に、発汗してはいけない人があげられています。のどの渇きがある人、膀胱炎になりやすい人、皮膚が化膿しやすい人、皮膚のトラブルがある人、鼻血や外傷などで出血しやすい人や産後の女性、汗かきの人、冷え性の人です。当てはまりますか?もし、当てはまるのならば汗のかきすぎには注意しないといけません。

発汗が続くと「陰血不足」といって、身体に必要な水分・血液・栄養などが不足してしまうといわれています。また、同時に気(エネルギー)も不足するので、体力の低下、疲労感、筋力の弱り、振るえや痙攣、皮膚トラブルの悪化、不眠や精神不安などが出てきます。長引けば老化も進んでしまうかもしれません💦

 

特に、夏の暑い時期は、汗のかき過ぎに注意が必要です。もし、汗をかいて疲れたと感じたら、ぜひ「生脈散」という漢方薬を試してみてください。漢方薬は長く飲まないと効き目がないと思われていますが、比較的即効性のある漢方薬で、マラソン、ウォーキング、登山、ゴルフ、お子さんのスポーツなど、汗をかく場面に大活躍の漢方薬です。夏は、室内でも料理や家事で汗をかくし、年配の方は、気づかないうちに脱水症状になってしまうこともあります。そのまま飲んでもよし、ペットボトルなどの飲み物に溶かしてもよし、夏の対策に持っていると安心ですよ♪

疲れと漢方薬

  • 2018.05.31 Thursday
  • 15:28

疲れた時、皆さんはどんな対処をしますか??

栄養ドリンク?甘いものを食べる?焼肉?温泉?とりあえず寝る?ヨガや瞑想する!なんて答えもかえってくるかもしれません。

 

たかが疲れ…、されど疲れ…。疲れは放っておくと様々な不調のもとになってしまいます。それに、正しい回復方法をしていかないと、疲れが長引いてしまったり、逆に悪化させてしまうこともあるんですよ💦

疲れといっても様々な原因があります。病後や産後、過労、虚弱体質、老化、胃腸の弱りからくるもの、心労からくるものなど。その原因によって改善方法は異ります。疲れといえど単純なものではないのです。

 

今回は、漢方薬で疲労が取れた女性の症例をご紹介します。

『48歳頃から疲れを感じるようになった。サプリメントや栄養ドリンクを飲みながらなんとか仕事をこなしていた。しかし、50歳を過ぎたあたりから疲れが強くなり、何をしても改善しない。もともと”元気が取り柄”というほどだったのに、いつまでたっても疲れが改善しないことに、気持ちまで落ち込むようになった。

朝は比較的元気だが、夕方になると疲れが強く、横になりたい、頭がボーッとする、眠気が出る、ゆううつになるなどの症状が出る。また、ここ最近は食欲も落ち、風邪も引きやすくなった。』このような訴えを持つ方でした。

 

もしかしたら、最初は単純に気(エネルギー)の不足だったのかもしれません。しかし、その時点で身体を補うことをせず長引かせてしまったので、脾気(胃腸の消化吸収力)の不足へ、そして、肝気鬱結(自律神経の乱れ)へと発展し、さらに、ホルモンバランスが崩れる時期とも重なり、悪化してしまったと考えました。

サプリメントや栄養ドリンクは、いったん中止してもらい、『逍遙散』と『補中益気湯』を飲んでいただきました。飲み始めて1週間で体調が少しずつ回復してきたと感じたそうです。2週間が経つ頃には鬱々としていた気持ちも改善し、1ヶ月が経つ頃には食欲も元に戻り、大変喜んで頂きました♪

2ヶ月間この処方を飲んで頂き、その後は『瓊玉膏』を続けてくれています。女性にとって49歳前後というのはホルモンバランスが崩れやすく、更年期の症状や様々な不調が出やすい時なので、飲んでいると安心ですよ!アンチエイジングにもオススメです♪

 

疳の虫

  • 2018.04.26 Thursday
  • 14:17

疳の虫

 

疳の虫。なんで虫がつくんだろう…と思ったことはありませんか?

どうやら昔の日本人は、赤ちゃんの異常行動を、疳の中にいる虫が悪さをすると考えていたようです。

赤ちゃんに限らず病気は虫が引き起こすものと思っていたようで、戦国時代に書かれた『針聞書』という書では、病気を63匹の虫で表しています。その書に描かれた虫たちを収録した本『戦国時代のハラノムシ』を持っているのですが、なかなか興味深いき

レントゲンなどが無かった時代、こうやって病気を捉えていたのだなぁと思いをはせます。「虫の居所が悪い」「腹の虫が収まらない」「虫の知らせ」などの言葉も、その名残でしょうか。

 

疳の虫の症状は、癇癪をおこす、イライラして不機嫌でいることが多い、興奮してキーキー言う、夜泣き、乱暴になるなどです。昔は「虫切り」や「虫封じ」などのおまじないがあったようですが、こんな症状には漢方薬がオススメです!!

 

その子の症状や体質で選ぶ漢方薬は異なりますが、疳の虫は「肝陽化風」が原因のケースが多いような気がします。

肝は自律神経と考えるとイメージしやすいと思うのですが、この働きが乱れると気持ちが落ち込んだりイライラしてきます。この状態が長引くと常に神経が高ぶった状態になり、さらに進行すると、感情を抑えることができず興奮状態になることがあります。。このことを「肝陽化風」といいます。

肝陽化風まで進んでしまう背景には、言いたいことを伝えることができない”もどかしさ”からくるストレスだったり、環境の変化などがあります。我慢しやすい子がなる場合も多く、自分の気持ちを抑制する反動から生じることもあります。

 

うちの子も、2人目が生まれてしばらくは小さいなりに受け入れてお姉さんをしていたのですが、1ヶ月が過ぎる頃から不機嫌でいることが多くなり、他にも、すぐに癇癪を起こしたり、眠れず遅くまで騒いでいたりと気持ちの不安定さが出てきました。

「肝陽化風」かな?と思い、症状や体質を考慮して「抑肝散加陳皮半夏」を飲ませたら、しばらくして落ち着いてきましたよ音符

これは日本の経験方で「抑肝散」に「小半夏湯」を合わせたものです。もとの「抑肝散」は明の時代にできた小児治療の書で、そこには「子母同服」と書いてあります。お母さんの精神の影響が強いと言うことです汗私も気持ちを穏やかに過ごさないといけませんね汗

ようこそ赤ちゃん

  • 2018.03.25 Sunday
  • 10:26

我が家に新しい家族が増えました!元気な女の子です。

上の子が生まれた時も、今回も感じたことだけど、命って奇跡だなぁと思います。言葉で書いてしまうと「そりゃそうだよね」と思うんだけど、新しい命が生まれ、その誕生を目の当たりにすると、涙が出るくらいその奇跡に感謝してしまいます。

 

卵子と精子が受精して、1つの細胞が2つへ、2つが4つへ…と細胞分裂を繰り返し十月十日をかけ人間となる。人間の細胞は60兆個だからすごいこと!大きさだって、卵子は0.2ミリしかないのに、お腹の中で成長して、生まれてくる時には身長が50センチくらい、体重も3000gくらいになるんだからすごいこと!

出産にもいろんなドラマがあって、予定日に生まれてくる子もいれば、予定より早く産まれてくる子もいる。何十時間も陣痛に苦しんでやっと生まれるケースもあれば、スムーズに進んですぐに生まれるケースもある。私も上の子の時は、予定日を過ぎても生まれず、陣痛が始まったら、今度は赤ちゃんの心拍が落ちてしまい緊急帝王切開。様々な感情を味わったのを思い出します。

医療が進んだとはいえ、妊娠・出産は何が起こるかわからないから、今ある命に、両親(特に母)に感謝しないとですね。

 

 

妊娠中にこんな言葉を知りました。

「生まれた時、君は泣き、世界は笑った。だから、死ぬ時は、君は笑い、世界が泣くような人生を送りなさい。」ネイティブアメリカンに伝わる言葉とのこと。素敵な言葉ですね!こんな人生を送ってもらいたいなぁと思います。自分自身もね!

 

漢方を学び始めたきっかけは…

  • 2018.02.19 Monday
  • 15:43

「どうして漢方を始めたんですか?」そう聞かれることも多いので、今日はそのきっかけについてお話したいと思います。

 

まだ、病院に勤務していたころの話です。

母から、漢方の勉強会に行きたいから付き合ってほしいと連絡がありました。

当時は漢方に全く興味が無かったので断ったのですが、「田舎から出てくる私は電車が乗り継げるか心配」「会場までたどり着けるか心配」「たまには付き合ってくれても…」「娘も一緒でもいいと確認したから」と、いろんな方向から押され、しぶしぶ参加することになりました。

 

最初は興味のなかった漢方の話しでしたが、面白い!どんどん話に引き込まれ、必死にメモを取っていました。特に、なるほど~!と思ったのが『生理痛』の話で、、、こんな話をしてくれました。(だいぶ前なので私の記憶です。)

 

「生理痛の時に、痛みがひどいと痛み止めを飲むよね。でも痛み止めは”解熱鎮痛剤”だから身体を冷やすんだよ。お腹をカイロで温めたら痛みが無くなる人も多い。温めて楽になるのに、逆にお腹を冷やしちゃっている。その時は痛みは取れるけど治らない。それを毎月、何年も繰り返していると、どんどんお腹が冷えてしまい、痛みが悪化してしまうことがある。」

「痛いから鎮痛剤を飲むのは仕方のない事なんだけど、単純に、温めて楽になるなら、温めて治せばいいと思わない?漢方薬は温めることができるんだよ」と。

 

私は、その話を聞いて、一気に漢方薬の魅力にとりつかれてしまいました。スーッと漢方の理論が入ってきたんです!

今でこそ、『冷えは万病の元』とテレビでも話題となり、身体の不調を引き起こすことは知られていますが、当時の私(18年ほど前)は、冷えはよくないけれど、そこまで、冷えが不調の原因になるとは思っていなかったので驚きでした。

 

漢方を学び、実際に患者さんの相談を受けると、「寒・熱」の重要性をヒシヒシと感じます。身体が冷えているのか、それとも熱が籠っているのか、それにより処方が変わります。同じ病気でも、人によって異なる漢方薬が処方されるのには、こんな理由もあるんです。冷えている人には温める処方を、熱が籠っている人には冷やす処方を。これができる漢方薬ってすごいです!

 

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